【このお話はフィクションです】
ある経営者が口にした。
うちはお客様の満足度が自慢です。
覚悟の足りない経営者の口から出た言葉。
結婚している。
その妻はお手伝いをしている。
妻は「もっと頑張って欲しい。もっと覚悟を決めてやってほしい」と願っている。
何を言っても言い訳が先に出る。
具体性も皆無。
口から出る言葉は意味するものはすべて
「とりあえずかんばるよ」
見るに見かねたコンサルタントはこう言った。
「俺に1ヶ月預けてみないか?その1ヶ月で200万の売上を作ってみないか?」
目が輝いた気がした。
即刻奥さんに伝えた。
奥さんはどこか嬉しそうな、「ようやくきたか」という目をした。
直後、経営者は口にした。
「200万はできると思いますが、それをすると失客につながるかもしれない」
空気が凍った。
時が止まった。
やってもないのになぜわかる?
200万はできると思うが「それ」をすると・・・「それ」ってなんだ
お客さんの満足度を何よりも大切にしています。
お客さんの満足度を何より大事にしています。
「そんなこと」でお客さんが離れていく程度の満足度が自慢なのかい?
本当の満足度を見ていない。お客さんの満足度ではなく、それは自己満足度という。
失客させることなく、そしてモチベーションだけでなくテンションを。
何より覚悟を腹をくくらせたかった。
できないとは言わない、できるけどやらないと言う。
やったことがない、やろうともしない。
そんな人間が絶対に口に出してはいけない言葉をポンポンと吐き出してくる。
とりあえずは。
でも。
けど。
たら。
れば。
今を生きていない。目の前の現実を見ていない。自分の口から出る矛盾に全く気づかない。
お客さんとの信頼関係。
聞いてあきれるでしょう?
こんな人間が経営している世の中だ。
こんな人間が経営している業界だ。
廃れて当然。不景気で当然。
だから俺は業界から変えたいと心底願う。